あおぞら縁では、児童が集中して学習に取り組めるようにそれぞれの特性に合ったツールを使用しています。
例えば、TEACCH（ティーチ）。自閉症スペクトラムの療育でよく見られる方法ですが、あおぞら縁でも活用しています。
それがこちら。

前や隣が気にならないよう区切りをつけて行動しやすい環境を整えています。
また、カードで学習の手順を示し一連の作業を「見える化」する事で混乱なく作業を行う事が出来ます。

実際に、TEACCHを利用して学習に取り組む風景がこちらです。

まずは名前を書く練習です。一文字ずつ指導員と一緒に文字を読み上げながら線をなぞっていきます。
一つ目の学習が終わったらカードを右のケースにしまいます。

二番目は運筆練習です。自分の名前を声に出しながら枠から出ないように線で結んでいきます。

三番目は絵カードと平仮名・カタカナのマッチングです。

指導員が提示した絵カードの絵の方を先に見せます。
絵だけで構成している字が分かる時はそのまま積み木を並べてます。
絵と文字のマッチングが難しい時には、文字側を見せて一文字ずつ声に出しながら積み木を並べていきます。

全ての学習が終わったら、おしまいのカードをケースにしまいます。

TEACCHを活用し始めてから、すぐに学習に取り組む姿勢が変わりました。
以前は、学習に対して消極的でしたが、現在では、自ら鉛筆を用意し意欲的に取り組むことが出来ています。
情報を可視化することで落ち着いて行動できるようになった驚きと、児童に合った環境を整える事の大切さを改めて実感しました。

できる事を増やしたり学習能力の向上につながるよう、これからも児童に合わせた療育を模索し実行していきたいと思います。

あおぞら縁　根本

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