中学の職場体験で高齢者施設に行ったことが、介護の道を目指すようになったきっかけです。高校も福祉系の学校に通い、そこでヘルパー2級を取得しました。
宝満会グループへは、大学の実習でお世話になったことがきっかけで、その実習が終わった後もずっとボランティアで来ていました。進路を考える時期に他の職業の採用試験も受けたりはしましたが、やっぱりここで働きたいという気持ちが強く、宝満会への入社を決めました。職員の方々がみんな元気で仲が良く、信念を持って働いている姿に惹かれたんです。
実際に働いてみて思うのは、人として成長できる場だということ。技術はもちろんですが、人として学ぶことがたくさんあります。大変なこともありますが、学生時代と比べて精神的に強くなった気がします。
施設には、人生の終末期を迎える段階の方々がたくさんいらっしゃいますから、色々な人生を過ごされてきて、それまでの人生で大変だったこと・辛かったことを抱えている方ももちろんいらっしゃいます。そんな方々に、「楽しかった」「また、ここに来たい」と思っていただけるようにすることが私の役目だと思っています。その部分は、学生のころからずっとブレずにに持ち続けていて、今もがんばっているところです。
宝満会グループの職員には子育てと仕事を両立している人が多いです。子育てに対して理解のある人が多く、私自身とても助けられています。
妊娠中は体調が不安定で仕事がままならない状態にもなったのですが、身体に負担が少ない部署に異動させていただいて、続けられるように配慮していただきました。産後は、子供にアレルギーがあって長時間働けなくなってしまったので、もともと社員だったのを今はパートとして働かせていただいています。職員のみなさんにも「お子さん大丈夫?」とか「お子さんの為に帰ってもいいよ」と声を掛けていただいて、申し訳ない気持ちもありましたが、とても嬉しかったです。様々な配慮をしていただいて感謝しています。そんなふうに、会社が環境を整えてくださっているので、女性にもとても働きやすい環境だと思います。
子どもがまだ小さいので、休日は一緒に遊んでいます。
昨日うまくいったことが今日もうまくいくとは限りませんし、ある利用者様に対してうまくいったからといって次もそうなるわけではなく、介護の現場にはパターンというものがありません。常に頭を働かせて、色々考えなければならないので大変です。でもその分、やりがいがありますね。
みんな元気で、仲が良いです。私がボランティアに来ていた時も、学生なのに親切に接してくださって、色々なことを教えていただきました。今も学べることがたくさんあります。
社会福祉について次の世代に伝えていくのが大きな夢です。でもそれには現場での経験がもっともっと必要だと感じています。なので、介護福祉士、ケアマネージャーなど、できるだけたくさんの資格を取得して、まずは多くの経験を積んでいきたいと考えています。
この業界は「大変」とか「キツい」というイメージを持たれがちですが、それ以上にたくさん学べる場所です。これから高齢者がどんどん増えてくる時代ですし、自分たちの両親も歳をとっていきますので、介護は学んでおいたほうが良いものの一つかなと思います。もし、少しでも興味があれば、まずはボランティアや見学に来てみると良いと思いますよ。それで何か感じるものがあれば、ぜひこの業界で働いてみてほしいと思います。あとは個人の考え方なので、想いもそれぞれ違うとは思うのですが、それでも「高齢者のために何かしたい」「人のために何かしたい」という気持ちがあれば、続けられる仕事なのではないかと思います。